雪かき

今日朝早く起き、家の前の雪かきをした。
かなり降り積もっていた。久しぶりの肉体労働だったので少し疲れた。
雪は雪かきが終わってからも降り続き、2、3時間したらまた積もっていた。
せっかくかいたのに。少し嫌気が差した。
雪が積もって雪をかいて、また雪が積もって雪をかいて、そこにまた雪が積もる。
終わりはない。繰り返し。永遠に続いていく作業だ。
何のためにかいているのかわからなくなる。自分が無力にさえ思える。
でも、家の前をキレイにしないと生活が出来ないから、雪をかき続けなくちゃならないんだ。

世の中にはたくさんの人々がいて、それぞれ職業に就いたりして、自分の役割を全うしてる。
やりたくない仕事をして生活をしている者もたくさんいるだろう。
上司に使われて、残業して、笑顔を作ったりして。毎日その繰り返しだ。
でも、その毎日の仕事をしないと生きてはいけないから、精一杯働く。
また積もるからと言って、怠けてはいけないんだ。
一人が雪かきを怠ると、雪が積もって社会というシステムに支障をきたす。
雪が不必要に積もって行き止まりが出来たり、誰かが必要以上に雪をかかなければならない。

雪かきは誰かにとっては楽しみであったり、誰かにとっては苦痛だったりする。
今朝、雪かきをしていて辛いな、また積もっちゃうんだろうな。と、思った。
でもどうだろう?雪かきが楽しみに思えたらどんなに素敵だろう。
どんなに素敵な人生だろう。雪が積もるのをワクワクしながら見ているに違いない。
だから、雪かきが好きな人が羨ましいし、出来れば自分もそうでありたい。